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第6章 正法 千乃裕子
2.天上のしるしとサタンのしるし(奇跡)について より
「・・・生きている間には何人も神あるいはそれに準じたものにはなりません。死後その人々の生前の徳と罪を(罪とは法的なものだけでなく、あらゆる偽我も含むものです)秤にかけられて上るべき位置が定められるのです。天上界により生前に上がるべき次元を定められた人々はますます魂を磨き、徳を高め、善行を積み、病にある人、苦しめる人を救い、そして使命を全うすべきであるのは当然のことではないでしょうか。
神により指示された善行とは善我に基づき行動することです。すなわち相互保存−互いに助け合うことです。
“人その友のために生命を棄つること。これより大いなる愛はなし”
“たがいに僕となること”
“己のごとく汝の隣り人を愛せよ”
これらのイエス様の教えは永遠に神の国の言葉であり、法なのです。
口では言ってもそのごとく日々なしているでしょうか。己のごとく汝の隣り人を愛するということは、サマリヤ人のごとく知らぬ人にも善を施せということです。その知らぬ隣り人と共に涙し、互いに与えあい、その幸せの喜びを分かち合うのです。これは自分勝手な人々にとっては至難の業です。ましてや友のために生命を棄つるほどの情熱が果たして今の末法の世に残されているでしょうか。
クリスチャンでさえクリスチャンのみが救われるべきであると信じ込み、日本の教会の牧師の中にも、信徒に“身の上相談ではない”というような恐るべき人もいます。
キリスト教信者とてその大きな組織に安住してはならないのです。
・・・・・・ 悪を憎むこと。人の心の中のサタンとはどのようなものか明らかに識別することが出来るでしょうか。己の心の中のサタンをその前に指摘することが出来るでしょうか。果たして己の中に名誉欲も自己顕示欲もなく、己を高しとする誤ったプライドもないでしょうか。人の僕となるまで自己を克己することが出来ているでしょうか。私の目から見ればカトリック教徒はこれらの点において神の僕となる前に人の僕となる修養にかけています。・・・
・・・・・・・ブッタ様の教えが“衆生済度”という意味は、生きとし生けるものへの愛と慈悲。生あるものすべてを救う御意(みこころ)なのです。しかるに仏教徒やその他もろもろの宗教、宗派の信者は、人間のみが救われ、慈悲の手が伸べられるのを待っているのです。
宗教家の中には、八正道を説き、仏国土・ユートピア建設を唱えつつカラスや猫に石を投げつけたり、犬を怖れるような人さえおります。『天国の扉』を読んで「大天使方が動物や小鳥を守ったなど。正法はもっと大きなものですよ」と言う宗教関係者もありました。一体どこから日本独特の動物虐待思想が入ってきたのでしょうか。古代の日本民族にはそのような風習はありませんでした。食用に捕獲する以外は。
私の門下生の一人である高校生が母親の宗教にしたがわず、正法を信じる私の元へ、天上界の元へ来ることを切に願った時に、その純真な少女を殴った父親と、“ブッタ様のことは私が教えます”と豪語した母親。
このような人々の語る慈悲とは、宇宙の法則とはかけ離れた、天上の御意(みこころ)とは全く異なる方向に生きる偏ったもの―すなわち誤った正義と誤った信義です。宗教歴の遥かに長く、個人としての魂の修業の場を与えられ続けてきたキリスト教徒と仏教徒でさえこのような偽善に生きるのですから、まして前述のサタンの操り人形のごとき人々や霊能者、その周りをかこむ人々は人生の範とすべきではないことがお解りでしょう。
もっとも霊能を己のものとして誇る人々やそれを救世主と崇める人々の性格的欠陥は男女を問わずヒステリー性格であるということもあります。
語るべき内容もなく、自分であれ他者であれ顕示欲しかない。自己保存のためには虚言も平気。非常識的なことも並べ立てて、人の注目を集めるためには非常に魅力的に振舞い、その非論理的な理論でさえアクセントのある語調で聞く者を引き入れてしまう。年齢に関らずナルシシズム(自己愛)の延長にしか過ぎない人生を送る人々。これらの人々に真の正定(自己反省)は無理なのです。
これらの人々は霊能者や偽救世主、偽の霊的指導者に圧倒的に多いのですが、情けないことにどんな形であれ宗教に関与する人々の中にかなりの数が見られます。
そしてこういった人々こそ天上の光と真理を伝える高次元の霊の合体者―すなわち真のメシア、霊的指導者とされるべき人々の教えを歪め、影を薄からしめ、天の法として播かれ広められた真の教えを堕落せしめる人々であり、彼(彼女)らは、天上と地上を隔てる他の多くの性格的に非道で人道に悖る(もとる)異常性格者の群や、魂の修業に無関心な無反省動物的な人々と共に、世界に降り注がれた光を闇と変えてしまったのではないでしょうか。徹底して善に生きること―そこにサタンの跳梁も、操られた人生も存在し得ないのです。・・・」
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